投稿日:2021年03月05日(金)
表顕力
「日本人のダメなところは、前もって準備しようとするところですね。」
日本の実業家 柳井正氏の名言です。
この後、
「はじめは失敗するかもしれないけれども、試行錯誤してこそ現場感覚や異文化を身につけられるのです。」
と続いています。
完璧を目指してなのか、失敗を恐れてなのか、準備に時間をかけてしまうことは、往々にしてあり得ることのように思います。
自分自身、何かを始めるとき、準備のために、かなりの時間を費やしていることにも気づかされたりもします。
「何を躊躇しているのだろう。。。」
と思ったりもしますが、準備と称して時間稼ぎをしているのには、必ず何かの理由が存在している筈です。
その理由をハッキリさせることができれば、準備の時間は、最低限で済ませることができるような気がします。
多分、心の何処かで、「やりたくない」という気持ちがあるのかもしれませんが。。。
「先延ばし癖」
程度の違いはあったとしても、誰にでもあり得る癖の一つだと思う。
先延ばしをする理由は、2つ。
・「人生はまだまだ長い」という気持ち
・失敗に対する恐怖
あるセミナーで教わったことを鮮明に覚えている。
1度きりの人生。
例外なく、終わりを迎えるとわかっていても、「まだまだ長い」と考えてしまうのは、人間の性なのかもしれない。
「まだまだ長くない」
と考えなければ、有限の時間を「準備」のために費やし続けてしまいそうな気もする。
いつになったら準備が終わるのかもわからなくなる。
用意周到に準備をすることにより、「失敗」を回避できるのかもしれない。
失敗回避のための「準備」と捉えると、言い訳じみた話にも納得してしまう。
そもそも、どのような失敗が待っているのだろうか。
準備を怠らなければ、その失敗は回避できるのだろうか。
始める前に想定できる「失敗」を「失敗」と言えるのだろうか。
始めてみてわかることがある。
厳密に言うと、始めてみなければわからないことがある。
それらを準備の段階で想定することは不可能な筈。
やはり、「準備」という大義名分により、「失敗に対する恐怖」から逃れようとしているだけなのかもしれない。
何かを始める際、ある程度の準備は必要になる。
資金なり、環境なり、時間なり。。。
全てが揃うまでの過程を「準備」というのであれば、その「準備」が完了することはないだろう。
いずれにしても、余計なことを考えることにより、アクションまでの時間が長引いてしまう。
「準備」という単語、とても耳障りの良い単語なのかもしれないが、とても危険な単語のように感じてきている。
この名言により、何らかのアクションを起こす際、「準備」のための時間を最小限に抑えることができているかを意識して行かなければと思わされた。
投稿日:2020年12月02日(水)
「今いるところで、今持っているもので、あなたが出来ることをやりなさい。」 アメリカの歴代大統領 セオドア・ルーズベルトの格言です。 他人との比較により、今いる場所、今持っているものに満足できないのは、人間の […]