簡潔こそが英知の真髄である

投稿日:2021年04月01日(木)

表顕力




「簡潔こそが英知の真髄である」

イングランドの作家 シェイクスピアの格言です。

 

何かを動かすとき、登場人物が、一人増えることにより、複雑さが増すような気がしております。

できるだけ簡潔にことを進めるためには、「無駄」なく進めるための環境を整えたいと思うのですが、そう「簡潔」に物事を捉えるのは、「簡潔」過ぎるのでしょうか。

 

昔、ある団体に所属していたころのことを思い出しました。

組織であるが故に、派閥のようなものが存在し、ドロドロとした人間関係が構築されておりました。

各派閥が、それぞれ独立したものであれば、「簡潔」なのですが、派閥間での諸々が存在しております。

それらが、事を「複雑」にしているように感じたことを思い出しました。

 

「それぞれの出来事は、とてもシンプルな筈なのに・・・」

何処で「複雑」になって行くのでしょうか。

若しくは、自分自身が、何処かで「複雑」にしているような気もしますが。。。

 

「専門家とは、難しい話を簡単に説明できること」

何処かで、そんな風なことを耳にしたことを覚えている。

学問の世界では、良く言われていることなのかもしれない。

 

例えば、専門用語を使う場合、一言で説明ができるのだが、その用語を知らない人には、通用しない。

専門用語を使わずに説明することを求められる。

その際、良く活用されるのは、例え話ではないだろうか。

相手の知っていそうな内容に例えて話すことで、理解してもらえたりする。

「簡潔」という単語から、そんなことを連想した。

 

最近、「裸の王様」を連想させる事象に触れる機会が多いように思う。

「間違いなく、この王様は、裸だよな。。。皆、気付いていないのだろうか?気付いていないふりをしているのだろうか?」

具体例は割愛するが、そんな風に思わされることが沢山ある。

 

「王様は裸です。」

と誰かが言えば、「簡潔」に事を進めることができる気がしてならない。

誰もそう言わないが故に、複雑に事が進んで行くのではないだろうか。

そもそも、王様は、自分が裸であることに気付いているのだろうか。

 

色々なことが複雑になって行くのは、最初の段階で決まると確信している。

臭いものに蓋をして進む事象は、必ず複雑化していく。

「王様が、裸である。」という事実は、臭いものでしかない。

そこに蓋をすることなく進めることができれば、複雑化を助長する要素が減っていくのではないだろうか。

 

余り考え過ぎずに、直感に従ってアクションを起こす。

実に「簡潔」な考え方であるように思う。

 

英知の真髄を求めて、いかに「簡潔」にことを進めるかを意識し続けて行こうと思う。

 



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