蘇生

投稿日:2020年04月30日(木)

分解力




緊急事態宣言が発動されてから、様々なアーティストが、「期間限定」で過去のコンサート・ライブの映像を公開しているようです。

普段と違う時間を過ごす中、音楽に癒されることのできる環境を本当にありがたく感じております。

 

秋の訪れを覚悟させるような冷たい風が吹き始める頃、それまでの真夏の暑さ、猛暑から解放されたという安堵感があった。

少し寒さを感じるようにはなったが、それでも、日中は、半袖で充分に過ごせる暖かさが残っていた。

 

海岸沿いをドライブをしていた。

一人で何かを考えるときは、不要不急でも車を使っていたため、何かを考えるべくドライブをしていた。

車内の温度は、エアコンに甘えることなく快適さを保てていた。

 

僕の運転する「左ハンドルの外車」は、日本国内であれば、「左ハンドルの国産車」となる。

日本車が世界で活躍していることを目の当たりにしたのは、アメリカに渡ってからだと思う。

中古で購入した車だが、特に大きな故障もなく、長い間お世話になった。

 

車内では、考え事をしながらも、日本の音楽を聴いていた。

僕にとっての「こだわり」のようなもので、車内でラジオや洋楽を聴くことはなく、日本の音楽を聴いていた。

 

当時は、音楽配信サービスなどは存在せず、日本から持ってきたCDを聴く以外に方法はなかったため、高校・大学時代に聴いていたアーティストのCDを流していた。

 

あの頃を思い出してみる。

幸も不幸も、良くも悪くも悩み苦しんでいた時期だと思う。

聴いていた音楽も、メッセージ性の強い楽曲が多かったように思う。

大好きな曲は?と聞かれたら、あの頃に聴いていた曲のどれかを挙げるのだろう。

 

海岸沿いに車を停めて、ボーっとしながら、聴いていた曲がある。

向こう岸には、国際空港があり、飛行機の離着陸を見ることのできる場所で聴いていた曲。

 

「そしていつか、連れて来た夢の続きを・・・」

「まだ、描き続けたい未来がある・・・」

そんな歌詞に励まされていたことを思い出した。

「夢」や「未来」を具体的に想像することなく、ただ、そんな歌詞に励まされている気がしていただけなのかもしれない。

もしかしたら、「蘇生」したいという一心で聴いていたような気がする。

 

久しぶりに、あの曲を聴いた。

あの頃聴いていた曲が、あの頃のことを思い出させてくれた。

懐かしい思い出の数々。

感無量だった。

 

あの頃から15年以上経つ。

「ミスター」という敬称が使われる年齢にはなった。

が、今の僕は、当時の僕にどのように映るのだろう。

少しは大人になれたのだろうか?

もしくは、大人になり切れていない「チルドレン」の要素が見え隠れするのだろうか。。。

 



コメントを送信する


※すべて必須事項です

記事タイトル:
氏名*:
メールアドレス*:(半角英数)
コメント*:

記事検索
書籍紹介
最近の投稿記事
  • 起き掛けに誓う

    投稿日:2019年11月25日(月)

    いつも通り朝早く目を覚ます 満面の笑みで迎えてくれる太陽の光に 品格が漂う澄んだ空気に 心からの挨拶をする 今日もまた、昨日より 少しでも美しく善い人間となれるよう 新しい一日を始める まずは、心を整える 今日を終えるま […]


    本文を読む

  • 人生における失敗者とは・・・

    投稿日:2020年10月17日(土)

    【 自己分析のための過去回帰。「進むべく未来」の先にある「約束の地」へ・・・ 】   「人生における失敗者とは、諦めた時にどれだけ成功に近づいていたかに気づかなかった人たちである。」 アメリカの発明家トーマス・ […]


    本文を読む

  • 失敗の言い訳をすれば、その失敗がどんどん目立っていくだけです

    投稿日:2021年04月24日(土)

    「失敗の言い訳をすれば、その失敗がどんどん目立っていくだけです。」 英国の作家 シェイクスピアの格言です。   失敗するとすぐに、失敗の理由を探してしまいます。 「あのとき、こうしなかったから。。。」 「これが […]


    本文を読む