使用機材の到着遅れ

投稿日:2020年05月21日(木)

創造力




雪の降る季節になると、飛行機に乗る際、搭乗日の天候を気にしてしまいます。

冬期間の天候による欠航・遅延は、あまり珍しいことではないと思っているからです。

最近は、台風などの影響で、秋の季節も油断できないように思います。

 

逆に、春と夏は、天候を気にすることはありません。

天候による影響が、ほぼ皆無だと思っているからです。

あくまでも、そう思っているだけで、実際には、起こり得ることなのかもしれませんが。。。

少なくとも、あのときは、「天候による影響」を想定しておりませんでした。

 

東京から戻るときは、いつも19:00以降の便を選ぶようにしていた。

丸一日、東京で用事を済ませ、18:00頃に空港へ向かう。

そうなると、必然的に19:00以降の便になってしまう。

その中でも、最終便に近い便を好んで選んでいた。

 

あの日は、20:30出発予定の便に乗るため、19:30ころ空港に到着。

少し早めに空港へ向かったのは、1つだけ理由があった。

空港にて、シュウマイ弁当を食すことをルーティンにしていたのだが、時間が遅くなればなるほど、シュウマイ弁当が売り切れている確率が高くなる。

「少しでも早く到着し、弁当を。」

という気持ちで、空港へ向かった。

 

残念ながら、弁当を購入することはできなかった。

スナック菓子か何かを購入して、弁当の代わりとした。

「今日は、買えなかった。次は、もう少し早く来た方が良いのかな?」

なんてことを考えながら、ゲートへ向かった。

 

ゲートに着くと、遅延のお知らせが流れていた。

「悪天候の影響により、使用機材の到着が遅れ、出発が45分遅れとなります。」

確認のつもりで、ゲートのスタッフの方に尋ねた。

「45分遅れるんですか?」

「はい。申し訳ありません。もしお急ぎでしたら、臨時便を出しますので、そちらに変更することは可能です。如何いたしましょうか?」

「では、変更をお願いします。」

スタッフの方は、変更手続きを開始してくれた。

 

途中、アメリカの著名投資家の言葉が、脳裏を過ぎった。

「群集心理を避けよ」

その瞬間、慌ててスタッフの方に確認。

「すみません。ほとんどの方が、臨時便に変更されていますか?」

「はい。多くのお客様が、変更されています。」

「そうですか。それでは、僕は変更せず、この便に残ります。手続き進めていただいて申し訳ありませんが、よろしいですか?」

「はい。かしこまりました。では、搭乗予定時刻は、21:00となっております。」

 

予定通りの便に搭乗するため、そのゲートで待った。

45分の遅れは、何か問題になるような話ではなく、そもそも、急いで帰る必要もない。

とにかく、群集心理を避けたかった。

 

読書していたことで、45分があっという間に感じた。

「群集心理を避けてみた。何かいいことがあるかもしれない・・・」

僕は、手にハンドクリームを塗りながら、そんなことを思った。

 

搭乗した飛行機は、空席が目立っていた。

多分、乗客は、30人いなかったように思う。

空席ばかりの客席を眺めながら、自分の席を目指した。

 

群集心理を避けたことが理由なのだろうか。

良いことに恵まれた。

ドリンクサービスを終えて落ち着いたころ、手が綺麗で、背の高い、スラっとした岡山出身の美人CA「ツジ」さんと長い時間お話しする機会を得た。

詳細は、割愛する。

 

初めての出来事に嬉しく感じた。

2019年5月21日。

昨年の今日、機内にて、「素敵な出来事」があった。

あれから1年。

想定外の連続に導かれた「素敵な出来事」を思い出した。

 

あの日以来、僕は、搭乗する前に必ず、ハンドクリームを塗ることにしている。

 



コメントを送信する


※すべて必須事項です

記事タイトル:
氏名*:
メールアドレス*:(半角英数)
コメント*:

記事検索
書籍紹介


  • この著書を拝読して以来、メモを取ることを意識し始めました。
    何気なく書いたメモが、後になって何かのヒントになったりするものです。

    手書きのメモは、これからも継続して行きます。



  • 気持ちに波を感じる際、この本に目を通すことにしております。
    気休めだとしても、気持ちを穏かにすることができます。

    有り難く感じることが、沢山書かれている書籍です。



  • 第1章の「ルール」についてが、一番参考になる内容でした。
    同じように、自分の「ルール」を定めてみました。

    定めた「ルール」通りに生活できているのか、自信はありませんが。



  • 物語風に書かれていて、読み易く感じました。
    誰にでも存在する「心のブレーキ」を外すことにより、色々な可能性を広げることができるという確信を得ることができました。

    「こんな喫茶店が実際にあればなぁ。。。」と思ったりもしました。



  • ファンクラブ入会後、初のコンサート。
    比較的前方の席で楽しむことができました。

    昔よく聴いていた曲も聴けて、有意義な時間を過ごすことができました。
最近の投稿記事
  • 絶望的状況

    投稿日:2020年07月11日(土)

    「絶望的な状況というものはない。 人が状況に対して絶望的になるだけだ。」 高校時代に出会った格言です。 大学受験が間近に迫り、焦りしかなかったころ、この格言を知りました。 「絶望的にならないように。。。」 と思いながらも […]


    本文を読む

  • 物事はできるかぎりシンプル・・・

    投稿日:2021年03月19日(金)

    「物事はできるかぎりシンプルにすべきだ。しかし、シンプルすぎてもいけない」 ドイツの物理学者 アインシュタインの名言です。   「シンプリファイ」という書籍があります。 「価格」のシンプル化と「プロポジション」 […]


    本文を読む

  • 困るということは、・・・

    投稿日:2021年01月13日(水)

    「困るということは、次の新しい世界を発見する扉である。」 アメリカの発明家 エジソンの格言です。   「困る」という状況は、色々な場面で直面します。 右往左往しまったり、気持ちを穏やかに保てなくなったり、メンタ […]


    本文を読む