音楽活動

投稿日:2020年05月25日(月)

表顕力




「之を知る者は、之を好む者に如かず。
之を好む者は、之を楽しむ者にに如かず。」

論語のことばで、

知る者より好む者、好む者より楽しむものが勝っている。

という意味です。

わかり易く表現すると、

「好きこそ物の上手なれ」

なのだと思います。

人間、夢中になれるものがあることは、幸せなことだと感じております。

ただ、日々の慌ただしい生活の中で、夢中になれるものに辿り着くのも容器ではないのかもしれません。

 

少しだけ立ち止まって、自分を見つめる時間を作ることで、今まで意識していなかったことが、実は重要なのだと気付かされることがあります。

自分を見つめ直すためには、少し立ち止まることも重要なのではないでしょうか。

 

高校に入学した。

両親を含めて、周りが望んでいた学校への進学ではなかったため、喜びのようなものを感じることはなかった。

複雑な気持ちでの「十五の春」だった。

 

良い大学を卒業して、良い企業に就職。

何をもって「良い」なのか、今となっては疑問しかないが、両親が望んでいた「成功のイメージ」だったのだと思う。

それから外れてしまった寂しさがあった。

この先どうすれば良いのかわからなかった。

 

寂しさを紛らすことが目的だったのだろうか。

入学祝として、祖母にエレキギターを買ってもらった。

当時大好きだったアーティストが使用しているギターに似たものを買ってもらった。

ギターコードが記されている歌の本を買っては、それを見ながら練習していた。

当時は、動画配信サイトなど存在せず、練習方法を知る術がなく、我流ではあったが、練習はしていた。

周りに同じような感覚の人間がいなかったこともあり、一人で練習するしかなかった。

同じような感覚の人との接点を求めて、何かアクションを起こしたわけでもなかったのだが。

 

大学卒業の頃、気持ちが、音楽から離れて行ったように思う。

その後も、街の楽器店に行き、ギターを眺めることはあったが、また始めようと思ったことはなかった。

心の中では、音楽を欲していたのだと思う。

あの頃を振り返って思うことである。

 

2年ほど前、些細なことをキッカケに、ギターを購入した。

毎日練習しながら、音楽を好んでいる、楽しんでいる自分を確認できている。

ギターを購入して良かったと心から思っている。

ギターを弾いているときの自分を愛おしく感じる。

 

あくまでも、趣味の範疇ではあるが、「自称ソングライター」を目指している。

 

あれから30年。

長い間封印してきた「音楽」に寄り添いながら、感性を磨くための精進を続けている。

磨かれた感性が、素敵なメロディーを奏でてくれる。

奏でられたメロディーが、日々の生活に彩を与えてくれる。

 

「音楽活動」を通して、希望に満ちた「四十五の春」を実感できていることを嬉しく思う。

 



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