ダンピング

投稿日:2020年06月23日(火)

戦闘力




ひと昔前、「お弁当」は、お弁当屋さんで購入するものでした。

それが、「常識」でした。

今日、コンビニで「お弁当」を購入することは、全く違和感のないこととなっております。

ひと昔前は、「あり得ないこと」でしたが。。。

 

7時開店11時閉店が店名の由来となっているコンビニエンスストアの創業メンバーの方から、面白いお話を伺いました。

「コンビニで弁当なんて、売れませんよ。誰が買うんですか。」

弁当販売を始めようとしたときの周りの反応だったそうです。

「抵抗勢力」に立ち向かうことから始まったコンビニでの「弁当販売」は、今や当たり前のことになっております。

新しいことを始めるときの周りの反応は、「弁当販売」のときのものに似ているのかもしれません。。。

 

居酒屋のチェーン店に行くと、安価でもそれなりに楽しめる。

提供される料理は、安価とはいえ、不味くはない。

「安かろう不味かろう」

は、あり得ないのだと思わされる。

今は、

「安かろうそれなりに美味かろう」

の世の中なのかもしれない。

どのような商品、サービスも「コモディティー化」により、値段が下がる。

 

値段が下がるのは、競合他社が増えることにもよる。

特に、ホームページ制作は、競合他社の多い業界のように感じる。

競合が多い故、価格競争に晒される。

「10ページ作成したい。いくらですか?」

という具合に相見積を取るクライアントが多い。

1円でも安いところに発注したいのだろう。

「ダンピング」が当たり前の世界となる。

 

企業案内をエクセルで作成している企業が、とても多いことに驚かされる。

それ以上に驚かされるのは、紙媒体の企業案内をそのまま、ホームページ上で表現したいと考えているクライアントが多いことである。

 

この考え方であれば、1円でも安い業者にお願いしたくなる気持ちはわかる。

しかし、何の効果もないことは明らかではあるが、ご理解いただけないことの方が多い。

 

「他がやっているから、うちもやってみたい。」

「他でやってうまく行っているから、うちもやってみたい。」

このスタンスでいただくお話は、全てお断りすることにした。

 

「すみません。弊社では対応できませんので、他の業者をお探しいただけませんか?」

と伝えるのではなく、そのメッセージを見積金額に添えて、お断りすることにしている。

 

根拠の有無に関わらず、発注側は発注側で、ある程度の金額を想定していることが多い。

昔、良く言われた。

「経費掛からないんだから、安くできるでしょう?」

「簡単にできるでしょう?」

 

簡単にできると思うのであれば、自分でやるべきだと思う。

いずれにしても、

「新しいことを始めてみたい。他ではやっていないことを始めてみたい。ある程度の予算を組む必要があることは理解している。何か提案してもらえませんか?」

というお話をいただきたいところである。

 

地方に行けば行くほど、色々な意味での「鮮度」が下がる。。。

今までの経験から、そう感じざるを得ない。

 

これは、どのような時代になっても、変化することのない事象なのだろう。

そう思える根拠は、数えきれない程あるが、ここでは割愛したい。

 



コメントを送信する


※すべて必須事項です

記事タイトル:
氏名*:
メールアドレス*:(半角英数)
コメント*:

記事検索
書籍紹介


  • この著書を拝読して以来、メモを取ることを意識し始めました。
    何気なく書いたメモが、後になって何かのヒントになったりするものです。

    手書きのメモは、これからも継続して行きます。



  • 物語風に書かれていて、読み易く感じました。
    誰にでも存在する「心のブレーキ」を外すことにより、色々な可能性を広げることができるという確信を得ることができました。

    「こんな喫茶店が実際にあればなぁ。。。」と思ったりもしました。



  • 交渉で大切なスタンスのようなものを学べました。
    交渉に臨む前の「準備」の大切さを痛感し、最終的には、こちらの望む方向へ導けるかどうか。

    参考にすべく要素を沢山得ることができました。



  • 気持ちに波を感じる際、この本に目を通すことにしております。
    気休めだとしても、気持ちを穏かにすることができます。

    有り難く感じることが、沢山書かれている書籍です。



  • 「知る人ぞ知る」という存在に憧れてしまいます。

    メディアに露出している人ばかりに注目してしまいがちですが、実はそんなことはないように思わされる書籍でした。
最近の投稿記事
  • Determine that the thing ・・・

    投稿日:2021年01月24日(日)

    「Determine that the thing can and shall be done, and then we shall find the way.」 (出来ると決断することだ。方法は後から見つければいいのだ […]


    本文を読む

  • 2004年、秋

    投稿日:2019年11月27日(水)

    アメリカでの生活が5年程経過した頃のことです。 当初の目的であった「大学院修士課程修了」を果たし、是が非でも「残りの人生をアメリカで」という気持ちで毎日を過ごしておりました。 インターンシップからご縁のあった会社では、Q […]


    本文を読む

  • ビジネスライク

    投稿日:2020年06月09日(火)

    「覆水盆に返らず」 有名すぎることわざです。 一度起きてしまったことは、二度と元には戻らない。 理解できているが故に、「人間万事塞翁が馬」などの表現を使って、 「一度起こってしまって、もう元に戻ることはないけど、それは必 […]


    本文を読む