人間は誰でも自分がいちばん・・・

投稿日:2020年11月10日(火)

表顕力




「人間は誰でも自分がいちばん大切なのです。そして、そのことをほんとうに自覚した人間だけが、自然なかたちで他人を大切に思うことができる。」

日本の作家 五木寛之氏の格言です。

 

「利他の精神」という言葉を大切に生活しております。

この言葉を初めて聞いたときのことを、今でもハッキリ覚えてます。

あのころは、無意識ではありましたが、「自利」の精神に重きが置かれていたように思います。

 

自利と利他。

小さなことの違いが、大きな違いになって行くような気がしております。

良くも悪くも自分自身を受け入れることができるかどうか。

「自己肯定感」という単語で片付けて良いのかは、わかりかねますが、自分を大切にできる気持ちが、自己肯定感を高め、結果的に他人を大切にできるようになるのではと思ったりしておりますが。。。




テツローは、自分の短所を自覚していた。

その欠点も、1つや2つではなく、数えだしたらキリがないほどだった。

 

テツローが、自分の短所ばかりを見てしまうようになったのは、どうしてだろう。

多分、家庭環境が影響しているのだと思う。

 

「自分は、絶対に正しい!!」というスタンスの父親と、「自分は、絶対に悪くない!!」というスタンスの母親に育てられた。

 

テツローが、どんなに正論を言っても、父親には否定され続けた。

否定され続けることによって、「自分は、絶対に悪くない!!」という力みが生まれた。

 

テツローは、自分の長所にも気付いていた。

しかし、父親に否定され続けることにより、本来長所であるはずの要素も、短所として捉えるようになっていた。

いつの間にか、長所に目が行かなくなっていた。

 

短所ばかりに目が行くテツローは、他人を見るときも、相手の短所ばかりに焦点を充ててしまっていた。

「無くて七癖」

人間、誰しもが、短所となる要素を持っている。

テツローは、相手の短所を拾うことを特技としていたようにも思えるほど。

 

自分の短所ばかりを拾われると、相手は、同じようにテツローの短所を拾おうとする。

悪循環というべきなのか、人間関係構築には、全く役に立たない。

 

「短所がありすぎるよ。お付き合いするに値しないよね。」

そんな風に相手を思っていたテツロー。

相手を大切にできていないという自覚はなかった。

 

ある日、テツローは、あることに気付いた。

「自分は、絶対に正しい!!」というスタンスの父親と、「自分は、絶対に悪くない!!」というスタンスの母親に疑問を抱いたからだ。

 

「絶対に正しいこともなければ、絶対に悪いこともない。この考え方を改めよう。」

テツローは、自分の長所、短所両方を受け入れることにした。

長所を見つければ、その長所をより良くしようと努めた。

短所を見つければ、長所に変える解決方法はないかを模索したりもした。

 

そんな改めにより、他人を大切にする気持ちが芽生えた。

相手の短所を見ることはなくなり、良い部分を見つけては、参考にするように心掛けた。

 

まだまだ不自然さは残ってはいるが、「自然なかたちで他人を大切に思うことができる」ようになってきた気がしている。

 



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