投稿日:2020年11月12日(木)
分解力
「失敗の言い訳をすれば、その失敗がどんどん目立っていくだけです。」
英国の作家 シェイクスピアの格言です。
「万象全て己の責任」
色々な方々が、同じようなことをお話されていると思います。
「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも・・・」
責任は、全て我にありと考えなければならないと思っております。
他人の責任にするのは、とても容易いことなのでしょう。
自分に責任がなければ、反省する必要もなく、余計なことを考える必要もなく。
いずれにしても、責任の有無は、本人の問題と捉えるしかないのではないでしょうか。
言い訳は、他人へ、もしくは、自分以外へ責任転嫁しているだけのことと考えております。
待ち合わせの時間に遅れたとき、
「すみません。道が混んでいて。。。」
「待ち合わせ場所がどこかわからず、迷ってしまって。。。」
よく耳にする「言い訳」かと思いますが。。。
センタロウは、病弱だった。
「病弱」と聞くと、先天性のように聞こえるが、後天的な印象を与える「病弱」だった。
何かあると、風邪をひく。
何かあると、調子が悪くなる。
何かあると、モティベーションが下がる。
そんな「病弱」だった。
いつしか、センタロウは、「病弱」というレッテルを貼られるようになった。
勿論、センタロウにとっては、不本意ではあったが、周りからは、そのような目で見られていた。
センタロウは、第一志望の大学に入学することができなかった過去がある。
受験勉強は、誰よりも必死に取り組んでいた。
周りに何と言われようと、勉強した。
よって、センタロウは、自分が絶対に合格すると確信していた。
試験当日、雪が降った。
何年に一度の雪なのだろうか。
大雪だった。
雪の影響は、小さくなかった。
交通機関のダイヤが乱れ、試験会場に遅刻した。
勿論、天候の理由であったため、大学側の措置が行われた。
結果、センタロウは、不合格となった。
センタロウは、今までの自分の努力を空しく感じながら、不合格の理由を「大雪」と考えた。
「雪さえ降らなければ。。。」
その後、何かある度に、スケープゴートを探すようになってしまった。
自分でコントロールできない別の何かを理由にするようになってしまった。
センタロウは、責任を外に求め続けることで、楽になったように感じていたが、実は違っていた。
何かが起こるたびに、調子が悪くなり始めた。
気が付いたら、「病弱」という単語だけが、目立つようになっていた。
センタロウは、今も体調のことで悩んでいる。
「どうしたら、病弱のイメージを払しょくできるのだろう。。。」
本人なりに、悩んでいる。
が、解決されることのない悩みだろう。
「万象全て己の責任」
そんな言葉を投げかけたとしても、センタロウの体調を悪化させるだけなのかもしれない。
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