投稿日:2020年11月24日(火)
戦闘力
「天体の運動はいくらでも計算できるが、人の気持ちはとても計算できない。」
イングランドの哲学者 ニュートンの格言です。
ビックデータ、AIなど台頭により、色々なものを容易に計算できるようになりました。
理屈で説明することが難しい事象も、数値化が試されております。
数値化することにより、ある程度のことを理屈として説明することは、可能なのでしょう。
可能なのであれば、数値化できないものはないように思います。
が、天気予報が、良い例かと思います。
「雨の予報だったはずが。。。」
「あれ?今日は、雪が降る予報だった?」
そんな風に感じることは、珍しいことではないと思います。
逆に、全てを数値化できるのであれば、「喜怒哀楽」は、どうなってしまうのだろうと感じておりますが。。。
あるコンサルタントの方の話を聞いて、違和感を覚えた。
「AとBの2つの方法がある。コンサルタント個人の経験則から、Bの方法が正しいと考えている。でも、クライアントは、Aの方法を望んでいる。」
成功体験が、絶対的なものであれば、Bの方法を選択するべきなのだろう。
が、クライアントは、Aの方法を望んでいる。
だとしたら、クライアントが望んでいるBの方法で、結果を出すのが、コンサルタントの仕事ではないのだろうか。
この話を聞いたとき、そう感じた。
数値化とは違う話かもしれないが、数値化に似た話として捉えた記憶がある。
クライアントは、どうしてAの方法を望んでいるのだろう。
数値化ではなく、クライアントの真意を拾っていく作業が必要なのだと思う。
クライアントの人となりなど、色々な情報が必要になる。
クライアントのタイプに似た人は、たくさん存在するのだろうが、「マス」として、カテゴライズしてしまうのは、少々乱暴に思う。
クライアントは、唯一の存在であるが故に、同じような人と比較することは、ナンセンスに思う。
人は無意識に、自分の枠の中で、物事を決めようとしがちなのではないだろうか。
勿論、自分も例外ではない。
数値として扱っているか否かは別としても、数値化に似た作業を行っているように思う。
「値踏み」をする行為が、全てを物語っているのではないだろうか。
成功体験も似たようなものだろう。
「あのとき成功したから、今回も。」
「あのとき失敗したから、挑戦しないでおこう。」
数値化に似た何かによって、次のアクションを起こしたり起こさなかったり。
「世の中、色々な人がいるから。。。」
よく耳にする常套句ではないだろうか。
「色々」の定義を伺ってみたいものではあるが、しっかりと定義されていることはないと思っている。
いずれにしても、一人ひとりと向き合って、距離を縮めていく以外に、相手の気持ちを知る方法は存在しないと考えている。
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