投稿日:2020年01月12日(日)
戦闘力
「生産性の向上」が、声高に叫ばれております。
日本の生産性は、先進国との比較で、「高い」とは言えない現実のようです。
結局、生産性などの比較は、「数字」によるものが殆どですので、信憑性としては。。。と思ったりもします。
ITを活用して、業務を効率化することで、生産性が向上する。。。
というような話を耳にすることもあります。
今は違うと思いたいのですが、ひと昔前、パソコンなどのハード、システムなどのソフトを導入することによって、人件費が増えるというような話を聞いたことがあります。それらのハード、ソフトを活用できる人材を雇う必要が出てくるというのが理由でした。
そんな状況であれば、IT化が、業務効率化を可能にし、生産性向上に至るというプロセスは、不自然な気がします。
僕の経験からも、必ずしも、IT化が業務効率化に繋がらないと感じております。
「AIに奪われる職業」などという話を真に受けてしまう世の中。
人間の恐怖心を煽り、話題性を持たせることが目的なのか、わかりかねますが、「業務」がAIに奪われることはあっても、「職業」が奪われることはないと考えております。
ただ、同じ職業でも、今までのやり方が通用しなくなるだけだと思います。
ここで考えるべきは、無意識のうちに「パラダイムシフト」が起こっていることを認めることではないでしょうか。
生産性の話の戻りますが、
単純に「生産性」というと、
算出(アウトプット)÷ 投入(インプット)
で計算されます。
算出は、生産量や付加価値額などの合計
投入は、従業員の数、労働時間などの合計
です。
生産性を上げるために、生産量を増やすべく分子を増やすだけではなく、人件費を抑えたり、時間単価を下げたり、分母を減らすことを同時に行うことで、効率の良い生産性向上を図れる。。。ということなのだと思います。計算式だけを見れば、当たり前の考え方です。
「全ての人は、何かの目的を持って生まれてきている。」
著名な方々が、口を揃えて仰っているように思います。
これを「使命」という単語を使ってお話しされている方もいらっしゃいます。
生産性の向上を考えるとき、投入される従業員の数や時間は考慮されていますが、従業員の「使命」は、無視されているように思います。
その仕事を「天職」と考えている従業員の時間と、「やりたくないけど。。。」と感じている従業員の時間が同じと考えるには、どうしても腑に落ちません。。。
帳簿上「今期の利益は、1億円!!」という会社が、1億円の現金を用意できないのと同じように、数字による判断が、必ずしも正しいようには思えないのですが、立場の違いによって、考え方が違うのかもしれません。。。(あくまでも、僕の見解です。。。)
生産性向上のポイントは、生産量、従業員数、労働時間などの目に見えるものだけではない要素も影響するはずだと思っております。
本などから学んだことを踏まえて。。。
生産性という「数字」が導き出される「背景」についてを考察する必要があるのではないか、と感じております。
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