菩提寺

投稿日:2020年01月19日(日)

分解力




10年以上前、親戚に誘われて、「新興宗教」の活動に精を出していたことがあります。

前向きに活動していた理由は、「言っていることが、間違いなく正しいと思えた」からです。

 

活動内容は、「おカネを出す」か、「身体を動かすか」のどちらかですので、おカネを使わず、イベントに参加するに徹していました。

「法話」と称するお話を聞く時間が、とても有意義でした。

明らかに、「すごい。その通りだ!」と思わされる内容でした。

 

お釈迦様、法然上人、親鸞聖人のお言葉、忘れていることもありますが、今でも大切にしているものが多々あります。

そこで得たお言葉と、最近得た知識などが、リンクしたり、リンクさせたりもできます。

1年ほどの活動でしたが、得たものは沢山あったと、改めて感じております。

 

その組織で知り合った方と仕事をする機会もいただきました。

仲良くなった女性もいました。が。。。

「宗教」とは、浮世離れした世界というイメージでしたが、浮世そのものを感じてしまうと、クエスチョンばかりが増えていき、気が付いたら、距離を置いていました。

その組織が、今も存在しているかどうかは、わかりかねますが、その活動を通して、「この世の中に「絶対」は存在しない。」ことを確信しました。

 

それからは、自然の流れに逆らわないことにしました。

父方の宗派は、「曹洞宗」、母方のそれは、「浄土宗」です。

ということで、「曹洞宗」の教えに沿って、宗教を考えることに決めました。

(あくまでも、信仰という意味で仏教を考えておりますが、勉強という意味では、色々な宗教に触れていくつもりです。)

 

JR鶴見駅から歩いてすぐのところに、父方の「菩提寺」の「総本山」があります。

同じく10年ほど前に、一度訪れた記憶があります。

 

先祖に対しての供養、回向のつもりで、10年ぶりに訪ねてみました。

坂道を登りながら、本堂で手を合わせながら、売店でお守りを購入しながら、帰りの坂道を下りながら、、、今まで考えてもいなかったことを考えまていました。。。

 

「僕の身体は、両親を介して、先祖からいただいたものなのだ。」

 

何故か、突然そんなことを思い、ビックリしてしまいました。

多分、自分らしくない自分を感じたことが理由なのだと思いますが。。。

銀のスプーンのような恵まれ方ではありませんが、恵まれた環境を与えていただき、教育を与えていただき、健康状態は、良好。今、こうして色々なことを考えたり、行動したりすることができています。

 

本堂で手を合わせている間、涙が止まりませんでした。

自分を俯瞰して見てみましたが、恥ずかしいという気持ちはなく、大きな大きな気付きをいただいたという感謝の気持ちのみです。

 

「親は無くとも子は育つ」

ぼくが生まれて初めて覚えたことわざです。

これからは、ここで言う「子」には、僕は含まれていないと考えることします。

 



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