他人の利益をはかるように・・・

投稿日:2020年10月28日(水)

分解力




「他人の利益をはかるように努めていると、苦しみの世界に行く因縁が消える。」

真言宗開祖 弘法大師の格言です。

 

小生のクライアントで、スマホアプリを開発したいという方が、いらっしゃいます。

色々と話を伺っていると、「他人の利益をはかるような」大義があることを感じることができます。

現在、先方のイメージなどを確認しながら、企画書作成のお手伝いをしております。

 

先方とのやり取りを通して感じることがあります。

何か新しいことを始める場合、「自分がどうしたいから」よりも「世の中のニーズがこうだから」というスタンスで始める必要があることを実感しております。

 

「この市場は、これから拡大していく。だからこれをやれば儲かる。」

「このビジネスは、競合が少ない。だから今がチャンス。」

このような話は、聞き飽きるほど聞いてきました。

その後どうなったのかには、全く興味はありませんが。。。

 

「○○特需」という形で、一過性のトレンドビジネスが存在する。

ひと昔前、再生可能エネルギー関係のビジネスを展開していた法人とのお付き合いがあった。

当時は、「特需」であった故、見せかけのものだったのかもしれないが、その法人から勢いのようなものを感じた。

同じく、現在どのような状況なのかは、わかりかねる。

 

「顧客第一」「カスタマーファースト」「顧客の立場に立って」

顧客、顧客を前面に出して企業活動を行っている法人は、沢山ある。

「その中のどれくらいの割合が、本気でそう思っているのだろう。。。」と思うことがある。

 

コミュニケーションを取る際の「表現方法」についても、難しさを感じる。

人はときに、自分を大きく見せるために大柄な伝え方をする。

人はときに、自分を大きく見せるために他人を蔑むような伝え方をする。

 

聴いていて不愉快に感じるが、そのような意図があるのだと考えることで自分を納得させるようにしている。

 

初対面の人と接する際、敢えて相手を怒らせようとする人がいる。

その人たちの理屈は、

「感情的になれば、本音が出てくる。その本音を引き出すための作業なのだ。」

という話を聞いたことがある。

一理あるのだと思う。

 

その手法、僕には合わないことを経験から学んだ。

あまりスマートなやり方ではないという結論に至ったからだ。

 

一緒に仕事をする相手に対しても、「相手の利益をはかるように」努めることにしている。

そうすると、相手との距離を縮めることでき、結果的に相手が本音を話してくれる。

相手を感情的にする必要はないと確信している。

 

色々な人たちが、色々なやり方で、「他人の利益をはかるように努めている」のだと思う。

が、少なくない割合で、「自分の利益をはかるように努めている」人が存在していることも事実だと思う。

 

「苦しみの世界に行く因縁」を消すことができなくても、和らげることができればという気持ちが、胸中にある。

 



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