投稿日:2021年02月04日(木)
戦闘力
「Now is no time to think of what you do not have. Think of what you can do with that there is.」
アメリカの作家 ヘミングウェイの格言です。
「隣の芝生は青く見える」
人は皆、意識があるか否かに関わらず、誰かと比較してしまうものです。
「競争」という比較によって、モティベーションを保てたりするのかもしれません。
競争を続けていると、勝ち負けによって「一喜一憂」してしまうことがあります。
今に至るまで、この感情的なものの良し悪しを理解できずに生きてきたような気がします。
嬉しいから喜ぶ。
悲しいから憂う。
人間らしいと感じる反面、いまいち腑に落ちない感覚を抱いてしまうのですが。。。
しばらくの間、考えることすらなかったが、久しぶりに当時のことを思い出した。
2005年2月。
思うことがあり、日本に戻ってきた。
大学を卒業後、大学院を目指し渡米してから5年が経過し、諸々、思うことがあり、日本に戻る決意をした。
今となっては、本当に懐かしい思い出。
9.11事件を境に、外国人に対する入国が厳しくなっていた。
必然的に、就労、就学のためのビザも下りづらくなっていた。
当時、就労ビザの獲得のために奔走している在米日本人たちが、僕の周りには少なからずいた。
自分自身、ビザが心配がないことを嬉しく感じていた。
ビザの心配がない故、他の日本人とは、違うことをしなければという感覚はあった。
が、やっていることは、他の人たちと大差はなかった。
ビザを含めて、色々な不安の中で必死に生きている人たちと比べると、僕は、どうなのだろう。。。
時々そんなことを思いながら、自己嫌悪に陥ることもあった。
逞しく生きている人たちから、何かを学べたのだろうか?
考えてみたら、他の日本人に起こっている出来事を「対岸の火事」として見ていただけのような気がする。
ある意味、比較を避けるかのように生きてきたという実感がある。
多分、当時からそのような感覚で生きていたような気がする。
今、あるものとないもの自分自身がイメージする姿と比較すると、ないものはたくさんある。
が、それ以上に、あるものが沢山あると確信している。
この格言により、何らかの縁により与えられた「今あるもの」を活用して、できることを探していこうと思わされた。
(今ないものについて考えるときではない。今あるもので何ができるかを考えてみよう。)