愚者の心は口に・・・

投稿日:2021年03月15日(月)

表顕力




「愚者の心は口にあるが、賢者の口は心にある。」

アメリカの政治家 ベンジャミン・フランクリンの格言です。

 

ビジネス上、「秘密保持契約」を結ぶ機会が少なくありません。

どのような企業でも、必ず契約書のひな形が用意されており、細部を修正した上で、締結するという流れだと思います。

 

契約書は、あくまでも形式的なものであると考えております。

「何かあったとき」のための契約であり、何もなければ、必要のないものではないでしょうか。

 

情報漏洩など、予期せぬことが起こる可能性はゼロではありません。

が、秘密保持契約については、余計なことを言わないというスタンスで、何もない状況を創り出せると考えております。

 

「口」ではなく、「心」をもって、事に当たることを心掛けておりますが。。。

 

「自己主張が強い」

最近はどうなのだろう。

一昔前、帰国子女に対して、そんなことを言われていたことがあった。

 

欧米では、「自分が何者なのか」をしっかりと発信できなければいけない。

よって、できないこともできると言えるくらいの強い自己主張が大切になる。

そんな環境下での経験が、自己主張を強くさせたのかもしれない。

 

「自分が何者なのか」の発信は、どの国でも、必要な要素である筈。

自分を知ってもらうためには、自分が何者なのかを説明する必要がある。

場合によっては、育った環境、受けた教育、経験してきたこと、実績、どのような人とお付き合いがあるか、、、それらの発信が必要になる。

 

それらの発信は、「口」から行う。

「目は口ほどに物をいう」としても、目ではなく、「口」からの発信になる。

 

「口は災いの元」

「口」から発したことが災いになることがある。

災いに気付くのは、発する前ではなく、発した後。

 

「少ししゃべり過ぎた。。。」

「あの時の、どうしてあんな表現を使ったのだろう。。。」

自分の「口」による愚行を憂う。

 

「心ここにあらず」

憂いながら、「心」が、「ここ」にはなく、「口」にあったことに気付く。

 

多分、自分が考えるほど、相手は気にしていないのかもしれない。

若しくは、相手が気にしているところは、自分が気にしていないところなのかもしれない。

 

もしかしたら、気にすべきことは、自分が発した言葉は、「口」からなのか「心」からなのか。

「「心」から発した言葉である」と、「心」から思えるのであれば、万事スムーズに進んでいるような気がする。

 

この名言により、「心」ではなく、「口」で話すことで、後から自分を憂いさせる結果に至ると思わされた。

 



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