人間は起こることより・・・

投稿日:2021年03月18日(木)

冒険力




「人間は起こることよりも、起こることに対する見解によって、ひどく傷ついてしまう。」

フランスの哲学者 ミシェル・ド・モンテーニュの名言です。

 

生きる過程を4つに分ける話を聞いたことがあります。

「誕生」「成長」「安定」「衰退」

ほとんどの人が、「安定」を目指して生活しているのかもしれません。

今は昔と考えて良いのでしょうか。

「終身雇用」は、「安定」の代名詞だったような気がします。

 

「安定」を求める気持ちが、「不安」へと導くように感じております。

当然、身の回りで起こることに対しても、「不安」を基にした見解が増えていくように感じます。

 

「成長」を求める気持ちで臨むことができれば、どのようなことが起こっても、常に、正しい見解で対処できるような気がしておりますが。。。

 

ネガティブな事象が続くと、どうしても内向きに物事を捉えるようになってしまう。

「また失敗した。。。」

「何をやってもうまく行かないだろう。。。」

 

これが繰り返されると、起こることに対する見解は、間違った方向に進むのみ。

何処かで断ち切らなければいけないが、断ち切る術がわからない。

 

「安定」を求めるのでれば、「成長」を継続させるという「安定」を求めたいと思う。

「安定」した「成長」を実感できている限り、物事に対する見解を誤ることはないと確信している。

 

「八風吹けども動ぜず」

この禅語に助けられている気がする。

今でも、「八風吹いて、動じている」自分を認識せざるを得ないことが多々あるが、少しずつ改善されてきていると思うことにしている。

 

物事には、必ず二面性がある。

「ポジティブ」に考える場合と「ネガティブ」に考える場合で、解釈が全く違ってくる。

どちらで考えるかで、見解を変えることができる。

どちらで考えるかは、自分が何を求めているかによるのかもしれない。

「成長」か「安定」かによって、見解を大きく変える。

 

「傷付きたくない。」と思う気持ちも、誤った見解を導くのかもしれない。

「人は、成功したいという気持ちよりも、失敗したくないという気持ちが大きい」

行動経済学では、そう言われている。

 

傷つきたくないという「ネガティブ」な気持ちは、見解を誤らせるような気がする。

 

傷付いても、失敗しても、損をしても、どのようなことが起こっても、起こったことから、何かを感じたり、考えたり、学んだりできれば、全て成功、得、なのだと思うことにしている。

 

ときに、自分自身、傷付くことが、必要な場合もあるのではないだろうか。

 

この名言により、「起こることに対する見解」に誤りはないかどうか、意識して行こうと思わされた。

 



コメントを送信する


※すべて必須事項です

記事タイトル:
氏名*:
メールアドレス*:(半角英数)
コメント*:

記事検索
書籍紹介
最近の投稿記事
  • 確信を持つこと、いや・・・

    投稿日:2021年03月17日(水)

    「確信を持つこと、いや確信を持っているかのように行動せよ。そうすれば次第に本物の確信が生まれてくる。」 オランダの画家 ゴッホの名言です。   自分がしていることに自信を持てないのは、至って普通のことのように思 […]


    本文を読む

  • 簡潔こそが英知の真髄である

    投稿日:2021年04月01日(木)

    「簡潔こそが英知の真髄である」 イングランドの作家 シェイクスピアの格言です。   何かを動かすとき、登場人物が、一人増えることにより、複雑さが増すような気がしております。 できるだけ簡潔にことを進めるためには […]


    本文を読む

  • 自尊心

    投稿日:2020年09月09日(水)

    昔読んだ本に目が行き、おもむろにその本を取り出し、何となく開いたページを読んでみました。 「自尊心」について書かれていました。 改めて読んだ内容ですが、改めて感銘を受けました。   この「自尊心」は、「プライド […]


    本文を読む