1998年、冬

投稿日:2019年12月07日(土)

分解力




高校を卒業後、1年浪人しました。

東京の大学に進学を希望しておりましたが、成就せず、札幌の大学で4年間を過ごすことになりました。

アルバイトをしたり、友人と遊んだりと、普通の大学生活を送っておりましたが、どこか満ち足りることなく、漠然とした気持ちを抱きながら、時間が過ぎていたように思います。

 

大学3年生になり、そろそろ「就職」を考える時期になりました。

恵まれた環境にいたこと以外に理由はありませんが、

「このまま就職して良いのだろうか。。。」

という気持ちがありました。

 

アメリカを意識し始めたのは、1997年夏ころだと思います。

英会話スクールの体験レッスンを複数の学校で受講しては、決断できず、悩んでおりました。

結局、実際に入会したのは、秋ごろになってからです。

入会した学校は、カリフォルニア州サンディエゴの語学学校と提携しており、短期留学が出来ると聞いたことが入会を決めた理由でした。

 

入会して間もないころの1998年2月、サンディエゴへ短期留学をしてきました。

 

語学学校ですので、英語を母国語としない人たちが集まります。

自然の流れで、日本人同士仲良くなります。

僕は、極力日本人との接点を持たず、ヨーロッパ圏の友人と一緒にいました。

また、ホームステイ先では、共通言語が英語のみですので、必然的に英語を話さなければならい環境で、辛く感じもしましたが、楽しい思い出です。

 

僕にとって、入会を決める際、「サンディエゴ」に惹かれたのは、父親の友人が、企業派遣でサンディエゴに長期滞在されていたことが理由の一つでした。

「何かあったときは、相談できる人がいる。」

と思えるだけで、心強かったことを覚えています。

 

実際に、相談や助けを求めることはなくても、そばに誰かがいてくれるだけで、安心できることを実感しました。

 

語学学校で知り合った人たちは、殆どが、僕と同年代で、アメリカに来た理由、将来の夢、今後どうするかなど、色々なことを話し、良い刺激をもらいました。

「札幌では経験できないことを経験出来た。」

大学入学後、初めてそう思いました。

 

1990年代後半。

世の中は、未だ「学歴至上主義」の匂いが漂う時代でした。

何となく過ごしてきた3年間を憂いておりましたが、サンディエゴ留学は、卒業後の進路を決めるべく好機となりました。

 

「そうだ、アメリカに行こう。」

ただ、アメリカの何処へ、何をしに、いつまで。。。は未定でした。

 

具体的なことが決まったのは、1年後でした。

まずは、ニュージャージー州へ大学院修士課程修了を目的に。

「いつまで」は、多分残りの人生をずっと。。。というイメージでした。

 



コメントを送信する


※すべて必須事項です

記事タイトル:
氏名*:
メールアドレス*:(半角英数)
コメント*:

記事検索
書籍紹介


  • 物語風に書かれていて、読み易く感じました。
    誰にでも存在する「心のブレーキ」を外すことにより、色々な可能性を広げることができるという確信を得ることができました。

    「こんな喫茶店が実際にあればなぁ。。。」と思ったりもしました。



  • 面白い書籍でした。
    参考になることが、沢山書かれていました。

    毎日、書籍の中の参考になる考え方などを意識して生活しております。



  • この著書を拝読して以来、メモを取ることを意識し始めました。
    何気なく書いたメモが、後になって何かのヒントになったりするものです。

    手書きのメモは、これからも継続して行きます。



  • 様々な著名人へのインタビューから、参考にすべくことが沢山ありました。
    気にしなくても良いことを気にしまっている自分を認識することができました。

    結局、皆同じことをお話されているようにも感じました。



  • ファンクラブ入会後、初のコンサート。
    比較的前方の席で楽しむことができました。

    昔よく聴いていた曲も聴けて、有意義な時間を過ごすことができました。
最近の投稿記事
  • 人間の価値は、絶望的な敗北に・・・

    投稿日:2020年10月30日(金)

    「人間の価値は、絶望的な敗北に直面して、いかにふるまうかにかかっている。」 アメリカの作家 ヘミングウェイの格言です。   自然と「失意泰然」という四字熟語が、浮かびました。 絶望的なとき、どうしても泰然とした […]


    本文を読む

  • 脚下照顧

    投稿日:2020年05月12日(火)

    「#STAYHOME」 が話題になっております。 緊急事態の今、「STAY HOME」で何をするか、お困りの方が少なくないようです。 普段とは違う生活の中で、何かを始めようと思っても、アクションを起こすためのエネルギーが […]


    本文を読む

  • 今いるところで、今持っているもので、あなたが出来ることをやりなさい

    投稿日:2021年04月05日(月)

    「今いるところで、今持っているもので、あなたが出来ることをやりなさい。」 アメリカの歴代大統領 セオドア・ルーズベルトの名言です。   人は皆、理想とする自分をイメージします。 その理想と現実の違いに落胆してし […]


    本文を読む