「普通」を装う

投稿日:2020年02月01日(土)

表顕力




2008年頃から、自分が「普通」ではないことに戸惑いを感じ始めておりました。

自分の考えること、感覚、常識、、、全てが、他人と違うと感じ、人と接することに抵抗を感じるようになっておりました。

 

例えば、自分の意見を伝えた時、その意見が、「正しい」か「間違っている」か以前に、僕の意見そのものを理解してもらえていないことに気付きました。

あくまでも、自分の伝え方の問題として捉えると、

単語の使い方、表現方法、声のトーン、伝えるときの表情、話すスピード、、、

問題点を挙げると沢山出てきますが、理解してもらえないことに腹を立てたこともありました。

 

中学校時代の家庭教師の先生に

「文章を書く時、四字熟語、ことわざを活用すると、文章が引き締まるよ。」

というアドバイスをいただいたことを今でも覚えております。

とても印象に残り、それから意識的に、「四字熟語」、「ことわざ」を覚えようとしておりました。

「ことわざ辞典」を購入し、1日1つ覚えることをルーティンにしていた時期もありました。

その甲斐もあり、言葉は知っている方だという自負はあります。

 

ある人と会話をしているときに、自分は当たり前のように使っていた単語を使って話をしたら、相手に全く伝わらなかったようで。

 

「難しい単語を知っていることをひけらかしているようだ。。。」

と言われました。残念な気持ちとビックリした気持ちと両方を覚えました。

 

その時、勉強するのを止めようと思いました。

「世の中、勉強すればするほど、息苦しくなるのかな。。。世の中をうまく生きていくためには、勉強しない方が楽なのかな。。。「知らぬが仏」とは、そういう意味なのかな。。。」

そんなことを思ってしまいました。。。

 

それからは、人との接点が減っていきました。

「多分、世の中に、僕と合う人はいないだろう。もう諦めよう。ただ、生活していくために、人との接点は不可欠なので、余計なことは言わず、「普通」を装って生きていこう。」

と決意いたしました。

 

慣れるまでは、ただただ辛かったという記憶しかありません。

自分の意見は、腹の中に抑えて、相手に合わせる。

不健康な生活が続いておりました。

初対面の方でも、長くお付き合いのある方でも、自分の意見は絶対に話しませんでした。

 

今考えると、そのお陰で「良いこと」がありました。

自分の意見を話さない代わりに相手の話を聞くようになりました。

相手の話を聞くためには、どうしても避けて通れないことがあります。

「質問力」です。

相手に話してもらうことを目的にしていたため、質問をしなければいけない状況が増えました。

必然的に、質問力を養う機会が増えました。

気持ちよく話してくれる人もいれば、こちらが踏み込み過ぎて警戒されてしまったり、色々な状況を経験できたお陰で、勘違い半分ですが、自分の「質問力」は、及第点以上であると確信しております。

 

最近、本当に感じることがあります。

「人の話を最後まで聞けない人が多いなぁ。。。」

自分の経験を通して感じることです。

 

「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」

「愚者」として経験から学んでいる自分自身を憂いながら、そんなことを感じます。

 



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